落ち着きがない子に療育でできること
2026/5/3
落ち着きがないのは「わがまま」ではないことがあります
「ずっと動いている」
「椅子に座っていられない」
「話を最後まで聞けない」
「すぐに走り出してしまう」
このような姿を見ると、保護者さまは「しつけが足りないのかな」「どうしてうちの子だけ」と悩んでしまうことがあります。
でも、落ち着きのなさの背景には、感覚の受け取り方、体の使い方、見通しの持ちにくさ、気持ちの切り替えの苦手さなど、さまざまな理由があることがあります。
療育では、まずお子さまの行動を責めるのではなく、なぜその行動が出ているのかを見ていきます。
療育で大切にする視点
PAL PICNICでは、落ち着きがないお子さまに対して、次のような視点で支援します。
1. 体をしっかり使う
動きたい気持ちを無理に止めるだけでは、かえって落ち着きにくくなることがあります。
まずは、トランポリン、ジャンボクッション、サーキット遊びなどで、体をしっかり使う経験をつくります。
体を動かすことで、気持ちが整いやすくなったり、その後の活動に入りやすくなったりすることがあります。
2. 活動の見通しを持てるようにする
「何をするのかわからない」
「いつ終わるのかわからない」
「次に何があるのかわからない」
このような不安があると、動き回ったり、活動から離れたりすることがあります。
療育では、絵カードや言葉で予定を伝えたり、「あと何回」「終わったら次はこれ」と見通しを持てるようにします。
3. 座る時間を少しずつ伸ばす
最初から長時間座ることを目標にするのではなく、短い時間から始めます。
たとえば、
先生の話を10秒聞く
名前を呼ばれたら返事をする
1つの活動だけ座って取り組む
終わりまで参加する
など、小さな成功体験を積み重ねていきます。
4. 「できた!」を増やす
落ち着きがないお子さまは、注意される経験が多くなりがちです。
だからこそ、療育では「できているところ」を見つけて伝えることを大切にします。
「座れたね」
「待てたね」
「先生の話を聞けたね」
「止まれたね」
このような成功体験が、自信につながります。
家庭でできること
家庭では、いきなり「静かにしなさい」と言うよりも、環境を整えることが大切です。
たとえば、
予定を先に伝える
終わりをわかりやすくする
動いていい時間をつくる
座る時間は短く区切る
できた行動をすぐにほめる
などが効果的です。
まとめ
落ち着きがないお子さまへの支援では、ただ動きを止めるのではなく、体を使うこと、見通しを持つこと、少しずつ成功体験を積むことが大切です。
PAL PICNICでは、感覚統合をベースにした運動遊びや個別・小集団療育を通して、お子さまが安心して参加できる力を育てていきます。