3歳で落ち着きがないのは大丈夫?療育でできること
2026/6/9
はじめに
3歳ごろのお子さまは、好奇心が強く、体をたくさん動かしたい時期です。
そのため、
「じっとしていられない」
「すぐに走り出してしまう」
「話を最後まで聞くのが難しい」
「椅子に座っていられない」
といった姿が見られることもあります。
一方で、保育園や幼稚園などの集団生活が始まると、
「他の子と比べて落ち着きがない気がする」
「先生から座っているのが難しいと言われた」
「活動に参加できず、動き回ってしまう」
と心配になる保護者さまも多いと思います。
3歳で落ち着きがないことが、すぐに問題というわけではありません。
大切なのは、どんな場面で困っているのか、どんなサポートがあると過ごしやすくなるのかを見ていくことです。
3歳で落ち着きがないのはよくあること?
3歳は、心も体も大きく成長している時期です。
自分でやってみたい気持ちが強くなったり、興味のあるものにすぐ反応したり、気持ちを言葉でうまく伝えられず行動に出たりすることがあります。
そのため、3歳のお子さまに落ち着きのなさが見られること自体は珍しいことではありません。
たとえば、
楽しいものを見つけると走っていく
好きな遊びをなかなかやめられない
先生の話よりも周りの刺激が気になる
じっと座っているより体を動かしたがる
気持ちが高ぶると止まりにくい
このような姿は、発達の途中で見られることがあります。
ただし、園生活や家庭生活の中で本人が困っていたり、保護者さまや先生が対応に悩んでいたりする場合は、早めに相談してみることも大切です。
こんな様子があるときは相談のきっかけに
落ち着きのなさが気になる場合、次のような様子があるか見てみましょう。
集団活動にほとんど参加できない
先生の声かけが入りにくい
危ない場面でも止まりにくい
すぐに走り出してしまう
順番を待つことがとても苦手
座る活動になると離席が多い
活動の切り替えで泣いたり怒ったりする
お友だちとのトラブルが増えている
家でも園でも常に動き回っている
保護者さまが毎日とても疲れてしまっている
このような姿があるからといって、すぐに診断が必要というわけではありません。
ただ、本人が困っている可能性や、環境の工夫で過ごしやすくなる可能性があります。
「少し気になる」という段階でも、児童発達支援や発達相談でお子さまの様子を整理してみると安心です。
落ち着きがない背景には何がある?
落ち着きがないように見える行動の背景には、いくつかの理由があることがあります。
1. 体を動かすことで気持ちを整えている
お子さまの中には、体を動かすことで自分の気持ちや体の状態を整えている子がいます。
走る、跳ぶ、登る、回る、押す、引っ張るなどの動きは、体に感覚を入れる活動です。
大人から見ると「動きすぎ」に見える行動も、実はお子さまにとって必要な感覚を求めている場合があります。
そのようなお子さまには、ただ「座って」と伝えるだけでなく、活動の前に体をしっかり使う時間をつくることで、次の活動に入りやすくなることがあります。
2. 周りの刺激に反応しやすい
音、光、人の動き、物の多さなど、周りの刺激に反応しやすいお子さまもいます。
先生の話を聞こうとしていても、隣のお友だちの動きや、外の音、目に入ったおもちゃが気になってしまうことがあります。
この場合、「聞いていない」のではなく、たくさんの刺激の中から必要な情報を選ぶことが難しいのかもしれません。
環境を整えたり、声かけを短くしたり、視覚的に伝えたりすることで、行動しやすくなることがあります。
3. 見通しが持ちにくい
「次に何をするのか」
「いつ終わるのか」
「どこに行けばいいのか」
こうした見通しが持ちにくいと、不安になったり、活動から離れたり、動き回ったりすることがあります。
3歳のお子さまには、言葉だけで説明されてもイメージしにくいことがあります。
そのため、絵カード、写真、タイマー、「あと3回」など、目で見てわかる工夫が役立つことがあります。
4. 気持ちの切り替えが難しい
好きな遊びをやめることや、次の活動に移ることが難しい場合もあります。
特に3歳ごろは、自分の気持ちを調整する力が育っている途中です。
「おしまい」と急に言われると、気持ちが追いつかず、泣いたり怒ったり走り回ったりすることがあります。
そのようなときは、急に終わらせるのではなく、事前に予告することが大切です。
「あと3回でおしまい」
「タイマーが鳴ったら終わり」
「終わったら次はトランポリンをしよう」
このように、終わりと次の活動をわかりやすく伝えることで、少しずつ切り替えやすくなります。
家庭でできる関わり方
落ち着きのなさが気になると、つい
「静かにして」
「座って」
「走らないで」
と注意が増えてしまうことがあります。
もちろん、安全のために止めることが必要な場面もあります。
ただ、注意だけではお子さまがどうすればよいのか分かりにくいことがあります。
家庭では、次のような関わりを意識してみましょう。
1. 先に体を動かす時間をつくる
座ってほしい活動の前に、少し体を動かす時間をつくると落ち着きやすくなることがあります。
たとえば、
クッションを押す
布団の上でゴロゴロする
動物歩きをする
親子で手押し相撲をする
公園で体を動かす
階段を一緒に上り下りする
などです。
体を使ったあとに、絵本や食事、着替えなどの活動へ移ると、切り替えやすくなることがあります。
2. 声かけは短く、わかりやすく
長い説明は、3歳のお子さまには伝わりにくいことがあります。
「ちゃんと座って、先生のお話を聞いて、それから順番を待ってね」
よりも、
「ここに座るよ」
「先生を見るよ」
「あと1回で終わり」
のように、短く具体的に伝える方が分かりやすいです。
できれば、言葉だけでなく、指差しや実物、写真なども一緒に使うと伝わりやすくなります。
3. できた行動をすぐにほめる
落ち着きがないお子さまは、注意される経験が多くなりやすいです。
だからこそ、できた行動を見つけて伝えることが大切です。
「座れたね」
「止まれたね」
「待てたね」
「先生の話を聞けたね」
「自分で戻ってこられたね」
小さなことでも、できた瞬間に言葉にして伝えることで、お子さまは「こうすればいいんだ」と分かりやすくなります。
4. 終わりを予告する
好きな遊びを急に終わらせると、気持ちが崩れやすくなります。
終わりが苦手なお子さまには、
あと3回でおしまい
タイマーが鳴ったら終わり
この絵本を読んだらお風呂
片付けたら好きなシールを貼ろう
など、終わりを先に伝えると安心しやすくなります。
ポイントは、毎回同じような流れにすることです。
繰り返すことで、お子さまも少しずつ見通しを持ちやすくなります。
療育でできること
療育では、落ち着きがないお子さまに対して、ただ「座る練習」をするだけではありません。
お子さまの行動の背景を見ながら、体を使う活動、見通しを持つ支援、切り替えの練習、集団参加の経験などを組み合わせていきます。
PAL PICNICでは、感覚統合の考え方をベースに、楽しく体を動かしながら発達を支える活動を行っています。
1. 感覚統合を取り入れた運動遊び
トランポリン、サーキット遊び、ジャンボクッション、バランス遊びなどを通して、体をしっかり使います。
体を動かす活動は、姿勢、バランス、力加減、集中、気持ちの安定につながることがあります。
動きたい気持ちを無理に止めるのではなく、安心できる活動の中で体を使う経験をつくります。
2. 見通しを持てる工夫
活動の流れをわかりやすく伝えることで、お子さまが安心して参加しやすくなります。
たとえば、
今日の活動を先に伝える
「はじめ」「おわり」を分かりやすくする
タイマーを使う
あと何回かを伝える
次にすることを見せる
などです。
見通しが持てることで、不安が減り、活動に入りやすくなることがあります。
3. 短い時間から座る経験をつくる
最初から長く座ることを目標にするのではなく、短い時間から始めます。
たとえば、
名前を呼ばれたら返事をする
先生の話を少し聞く
1つの活動だけ座って取り組む
終わりまで参加する
待つ時間を少しずつ伸ばす
といった形で、スモールステップで進めていきます。
「できた」という経験を積み重ねることで、次の挑戦につながります。
4. 小集団の中で練習する
少人数の小集団では、順番を待つ、先生の話を聞く、お友だちと同じ活動に参加するなど、園生活につながる力を育てやすくなります。
大きな集団が苦手なお子さまでも、少人数の安心できる環境であれば、少しずつ参加しやすくなることがあります。
PAL PICNICでは、お子さまの状態に合わせて、個別療育と小集団療育を組み合わせながら支援を考えています。
保護者さまが一人で抱え込まなくて大丈夫です
3歳で落ち着きがないと、保護者さまは毎日の生活の中で疲れてしまうことがあります。
外出先で走り出さないか心配だったり、園で迷惑をかけていないか不安になったり、何度言っても伝わらずに落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
でも、落ち着きのなさは、保護者さまの関わり方だけが原因ではありません。
お子さまの発達段階や感覚の受け取り方、環境との相性など、さまざまな要因が関係していることがあります。
困っているときは、一人で抱え込まず、相談してみてください。
PAL PICNICで大切にしていること
PAL PICNICでは、名古屋市昭和区で児童発達支援・放課後等デイサービスを行っています。
私たちが大切にしているのは、できないことを指摘することではなく、
お子さまの「できた!」を増やすことです。
落ち着きがないように見える姿にも、理由があることがあります。
その背景を丁寧に見ながら、感覚統合をベースにした運動遊びや個別療育・小集団療育を通して、お子さまが安心して成長できるよう支援していきます。
まとめ
3歳で落ち着きがないことは、発達の中で見られることもあります。
ただし、園生活や家庭生活の中で困りごとが続いている場合は、お子さまに合ったサポートを考えるきっかけにしてみましょう。
落ち着きのなさの背景には、体を動かしたい気持ち、周りの刺激への反応しやすさ、見通しの持ちにくさ、気持ちの切り替えの難しさなどが関係していることがあります。
PAL PICNICでは、感覚統合をベースにした個別療育・小集団療育を通して、お子さまの「できた!」を大切に育てています。
「療育が必要かわからない」
「園で落ち着きがないと言われた」
「まずは相談だけしてみたい」
という段階でも、見学・ご相談が可能です。
名古屋市昭和区で児童発達支援・放課後等デイサービスをお探しの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
☆TEL:052-990-9599(平日9:00~18:00)
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